「ロボットデザイン概論」を読んでみました。
毎日コミュニケーションズ (2007/04/20)
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この本では「プロダクトとしてのロボット」、特に一般の人が購入を考えるロボットに焦点があてられています。
世の中のロボットの現実を見るにつけ、帯にある「残念なロボットを増やさないために」は、私も強く共感する切実な願いです。だって、がっかりするようなロボットばかり出てきたら、誰も期待しなくなっちゃうじゃないですか。
鉄腕アトム、ドラえもん、ガンダム、、、多くの人が様々な空想のロボットを知っているだけに、「ロボット」に対する期待値はとてつもなく高くなります。特に、技術自体には興味がなくても「ロボット」には興味があるという人たちは、ロボットの現状を知ると落胆してしまうケースが多いようです。
そんな中で、撤退してしまったとは言え「AIBO」は成功例の一つと言って良いでしょう。服を着せたり、あたかも本物のペットのように接している姿をよく見聞きしました。
また、一種の人工知能(無能)のようなものをロボットの一種と見なせば、「たまごっち」に感情移入した人は、子供を中心に大人までたくさんいました。
そのような人との関係性をうまく構築できるロボットが次々と生まれてくるようになって初めて、ロボットの未来が開けてくるように思います。
さて、現実がそうなっていないのは、何が原因なんでしょう?
この本では、ロボットに限らず、新しいテクノロジーやサービスでは、実現性、採算性まで考えたところでゴーサインを出してしまい、人々が「いる・いらない」を判断する実需の検討が不十分で失敗するケースが目立つと指摘しています。
確かに思い当たる節がたくさんあります(^^;
その上で、筆者の園山さんはご自身の経験を元に、プロダクト・デザインの考え方、方法論の概要を示しています。
飽くまで概要に止めているため、食い足りないところがあるのは事実です。その一方、技術者、デザイナー~マネージャーまで幅広く啓蒙するには、十分な内容になっていると思います。
以前、電子機器の設計部門で仕事をしていたこともあって、正直なところそれほど目新しいことが書かれていたわけではありません。理想としては当たり前だよねってことばかりです。
でも、その当たり前のことが、様々なしがらみの中でなかなか出来ないのもまた現実です。大事なことが、適切な内容でコンパクトにまとめられているところに価値を感じます。
あらゆる分野でしっかりと「デザイン」された製品が出てくるようになれば、きっと残念な思いをすることが減るでしょう。このような本が少しでも現実の製品に良い影響を与えてくれればと祈らずにいられません。
私個人的には、ロボットそのものよりも人工知能に興味が移ってしまっているのですが、人との関係性(実需)を考えなければいけない点はなんら変わりません。実際に動くものを作り、世の中に問う前に、もう一度読み返してみたいと思います。
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、、、需要が少ないからだと思いますが、この本、お値段がちと厳しいです(^^;
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